大阪研修医

経験したことを共有したい研修医のブログ

QBは必要か

(最初に断っておきますが、あくまで勉強法は人それぞれです。自分に合った方法を探しましょう)

 
 
国試の勉強を始める上での万人共通の悩みといえば「何をやるか」でしょう。
 
研修医になった先輩達も、有る事無い事色んなことを言ってきます。
しかし、よく聞いてみると、先輩達の言うことは「ビデオ講座だけでいけたわwww」か「ビデオ講座もQBもどっちもやったよ」かのどちらかくらいではないでしょうか?
 
こうした経験は誰にでもあるかと思います。
国試の勉強を始めるにあたって最も僕らの頭を悩ませる事実は、
「QBをやるか否か」じゃないだろうか?と僕は思うわけです。
 
 
 
 
まずはじめに、結論から言いますと
 
QBは必ずしも必要な問題集ではないと思います。
 
僕はQBをほとんど使いませんでした。今も、やっぱり自分には必要無かっただろうなと思っています。
(一方でyear noteやRBはボロボロになるまで使いましたし、QBも公衆衛生だけは3周しましたよ)
 
 
 
 
まず前提の話ですが
 
国試の勉強には大きく分けて2つの段階があると僕は考えています。
 
一つ目は「病気を知る」という段階です。
 
CBTは何とか通ったけど国試レベルのことなんて何にも知らないや……というような時期は誰にでもあったはずです。
 
実はこの段階に使用するに限っては、QBというのはなかなか使えるツールだと思います。1周目問題という便利なシステムもありますしね。
 
しかしです。
 
今の医学生にこれが必要だとは思えません。何故なら、それよりも遥かに解りやすくスピーディで、かつ網羅性の高いビデオ講座を殆ど全ての医学生が受講しているからです。
 
臓器別○成講座やS○ELCTをきちんとこなしているなら、QB1周目問題というものはほとんど二度手間にしかならないように思います。
 
 
 
 
 
二段階目はやはり「過去問を解く」でしょう。
(過去問の重要性、解き方についてはまた後日書きたいと思います)
 
そしてここにQB最大の問題点が隠れています。
 
その性質上仕方のないことではあるのでしょうが、QBという問題集は「網羅性を蔑ろにすることが出来ないもの」なのではないかと思います。
 
QBは、網羅性を蔑ろに出来ないが故に「過去に出題されたことがあるが今の国試を解く上で重要性が高いとは言えない問題」を省くことが出来ません。
 
そのために、今度は「臨床現場においても重要性が高く出題頻度も高い近年のトピックス」に紙面を割くことが出来ていないという問題も生じています。
 
「網羅性を大切にしたが故に、逆に穴が出来てしまった」という大変皮肉な結果になってしまっているのです。
 
 
 
 
 
最近ではQB onlineという非常に便利で楽しいシステムが普及してきています。
 
間違えた問題にブックマークがつけられたり、year noteアプリの該当ページに飛べたり、全国順位が出るから楽しかったりと、とても人気のシステムになっています。
 
QBには古くても良い問題が沢山載っていますから、時間に余裕のある受験生や、問題を解くのが好きな受験生は是非QBをやり込んでいただいたら良いと思います。
 
無限に問題を解き続ければ、時間はかかってもいつか絶対に穴は無くなりますからね。
 
一方で、時間がない或いはコスパを重視したい大多数の受験生には、

 

osakaresident.hatenablog.com

 

をお勧めします。
 
また、むしろ「俺は国試の勉強だけで満足はしない!臨床に役立つことを学ぶんだ!」という人にも「回数別を全力で解く勉強」をお勧めしたいと思います。
 
 
ーーーーーtake home messageーーーーー
自分に合った勉強法は何か、一度「自分の頭で」真剣に考えよう。