プロブレム別診療マネジメントチャート50
卒業旅行に持って行く1冊を決めました。
こちらのレジデント向けマニュアルです。
病院見学や勉強会等でご一緒したことのある先生方が編集された本ということで、以前から気になってはいました。
この本のポイントは「プロブレムベースで編集されていること」「病棟で出会いそうなプロブレムが一通り網羅されていること」「とてもシンプルに纏まっていること」。
疾患ベースに編集されたマニュアルはたくさん出回っていますが、このようにプロブレム別に対処法を示してくれるのは嬉しいですね。
正直、実際個々の疾患へ介入するとなったらマニュアルではなく、ガイドライン・教科書・uptodate等、せめて2次ソース(できれば1次ソース)を参照した方がいいような気がしますし…
個々の疾患について書いてあるマニュアルの必要性というものに疑問を感じている今日この頃です。
僕が患者側だったらアンチョコ本片手に診療されるのはあんまり嬉しくないです。笑
ジェネラリストを目指す初学者にとしては、これだけ多くのプロブレムを扱ってくれてる書籍の存在はとても有難いです。類書では「不眠」や「鎮痛」などといった章はあまりお目にかかれませんしね。
何より嬉しいのが、各章がとても短いこと。笑
活字嫌いの私としてはこれはとても重要なポイントなのです。
たった2〜4ページに要点をギュッと濃縮することのできた編集センスには惜しみない賞賛を送りたいです。
一通り目を通してみましたが、この本は数多くある有名病院系レジデントマニュアルの中でも一際キャラが立っていますね。とても好きです。こういう本。
ただデザインがちょっと……医局では少し広げづらいかもしれません。笑
長い旅行になるので、移動中などに何度も読み込んで研修開始に備えたいと思います。国試の勉強とは全くフォーカスの異なった知識も大量に登場するし、頑張らなくては。
ちなみに鉄板の「当直御法度」も持っていきます。